年金受給者がお金を借りる方法、安心安全なのは年金担保融資だけ

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年金受給者がお金を借りる安心安全な方法「年金担保融資」

 

2016年(平成28年)時点での日本の総人口は1億2,693万人、このうち65歳以上の高齢者の人口は3,459万人で、総人口の約27%を高齢者が占めています。

 

長い現役生活も終わり、これから年金生活が始まるという方が増えていますが、この頃になると住宅のリフォームが必要になったり、家族の誰かが闘病生活をしなければならなくなったりと、思った以上にお金が必要になる場面も増えてきます。

 

そんな時、貯蓄があれば何の問題もありませんが、貯えがなければどこかで借りるしかありません。年金受給者がお金を借りる方法として、どのような方法があるのかを紹介したいと思います。

 

 

年金受給者がお金を借りる方法

年金受給者がお金を借りる方法として、

  1. 「年金担保貸付事業」でお金を借りる
  2. 消費者金融や銀行カードローンでお金を借りる

という方法があります。

 

それぞれに貸付条件や申し込み方法などに違いがあるので、自分にとってどの方法が適しているのかを調べてみる必要があります。

 

「年金担保融資」とは

「年金担保融資」は、国民年金や厚生年金保険または労働者災害補償保険の年金を担保として融資することが法律で唯一認められた制度です。

 

申込が出来るのは独立行政法人「福祉医療機構」と日本政策金融公庫で申し込みが出来ますが、年金の種類によって申し込み先が違います。

 

機関/事業名 担保にできる年金
福祉医療機構 厚生年金、国民年金、船員保険年金、労災年金(老齢年金、老齢基礎年金、障害年金、遺族年金のいずれも可)
日本政策金融公庫 恩給、災害補償年金、共済年金、共済組合が支給する厚生年金

 

資金用途・利用目的

利用目的は大きく分けて、8つの区分に分かれ、具体的な利用目的は決まっているので、それ以外の用途に使う事は出来ません

 

資金使途 具体的な利用目的
保険・医療
  • 疾病の予防に必要な経費
  • 負傷及び疾病の療養に必要な経費
  • 出産に必要な経費
  • その他、保健・医療に必要な経費
介護・福祉
  • 介護・福祉に係るサービスの利用に必要な経費
  • 介護・福祉に係る物品の購入に必要な経費
  • その他、介護・福祉に必要な経費
住宅改修
  • 住宅の改修等に必要な経費
  • 住宅や土地の購入に必要な経費
  • 住居の引越しに必要な経費
教育 ・教育や学習等に必要な経費
冠婚葬祭 ・冠婚葬祭などで必要な経費
事業維持 ・正業を営むために必要な経費
債務整理 ・債務整理などの返済に必要な経費
生活必需品の購入 生活に必要な耐久消費財の購入に必要な経費

 

お金を借りるためには、確認資料を提出する必要があります。ただし、10万円以下の場合、確認資料は不要です。

 

確認資料として認められる資料は

  • カタログ、パンフレットは、金額の表示があるもので、資料に金額の表示がない場合には別に金額表示のある資料が必要になります。
  • 物品購入などを目的とした申込みで、確認資料が領収書になる場合は、領収書の有効期限は発行後3カ月以内のものに限られます。

※すでに支払いを完了しており、あらためて同等の物品などを購入する場合の領収書は、この限りではありません。

 

「年金担保融資」の利用条件

融資が受けられる方は以下の年金証書を持っている方で、なおかつ、その年金を受給している方が対象になります。

 

  • 国民年金証書
  • 厚生年金保険年金証書
  • 国民年金・厚生年金保険年金証書
  • 船員保険年金証書
  • 労働者災害補償保険年金証書

※厚生年金基金や国民年金基金、確定給付企業年金、確定拠出年金から支払われる年金は融資の対象外になります。
※老齢福祉年金や特別障害給付金は、融資の対象となりません。
※石綿健康被害救済法に基づく特別遺族年金は、融資の対象となりません。

 

いくらまで借りられる?

融資限度額は3つの要件を満たす額の範囲内になります。

 

融資限度額
  1. 10万円~200万円の範囲内で申し込みが可能です。資金使途が「生活必需物品の購入」の場合は、10万円~80万円の範囲内になります。
  2. 受給している年金の0.8倍以内(年額。所得税額に相当する額を除く。)
  3. 1回あたりの定額返済額の15倍以内(おおむね30回の返済で元金返済が完了する事になります)

 

金利

融資利率は、年金担保融資の場合は、年2.1%(平成29年9月1日現在)。労災年金担保融資の場合は、年1.4%(平成29年9月1日現在)となっています。

 

保証人

保証人については、連帯保証人が必要となります。なお、信用保証機関による信用保証制度を利用する事も可能です(ただし保証料が必要になります)

 

その場合は公益財団法人年金融資福祉サービス協会の保証になります。

 

必要書類を用意する

申込に際して用意しなければならない書類が有ります。

 

用意する書類 備考
借入申込書 取り扱い金融機関にて用意しています。
年金証書 年金証書は借入申込時に取扱金融機関へ預ける事になります
年金支給額を証明する書類 年金の支払いや振込、決定などの支給額が解る通知書
実印、印鑑登録証明書 3ヶ月以内のもの
本人確認書類 こ運転免許証や身体障碍者手帳、マイナンバー、住民基本台帳カード、パスポートなど本人である事を証明できるもの

 

申込に際しては、これらすべてが必要になるので、申し込みをする前に用意しておく必要があります。

 

申込方法

申込方法は、年金の受け取りに利用している銀行や信用金庫等の店舗(「独立行政法人福祉医療機構代理店」と表示されている金融機関)で申し込みが出来ます。

 

店舗に借入申込書が用意されているので、本人が直接金融機関窓口で借入申込みの手続きを行ないます
(融資については、借入申込後、福祉医療機構の審査で決定するので、申し込みをしたからと言って必ず融資が受けられるものではありません。)

 

なお、ゆうちょ銀行や農協及び労働金庫などの金融機関は、取扱窓口に指定されていません。

 

これらの金融機関で年金を受け取っている方は、近くの銀行や信用金庫などで「独立行政法人福祉医療機構代理店」と表示されている金融機関へ年金受取口座の変更手続きが必要となります。

 

返済方法

返済方法は、年金支給機関から直接、独立行政法人福祉医療機構に支払われる事になります。年金支給機関から偶数月に支給される年金のうち、1回あたりの下限は1万円、上限は支給額の3分の1以内の範囲で、申込者が指定した返済額になります。

 

年金の支給は、年金支給額から返済額を差し引いた金額を 「返済剰余金」 として指定した預金口座に振り込まれます。

 

カードローンでお金を借りる事は難しい

インターネット上には「年金受給者はカードローンが利用できるか」という多くの書き込みが見られますが、「利用は厳しい」というのが結論です。

 

年金以外の収入が必要

例えば、消費者金融の申込条件は、年金収入だけでも可能という条件の所は少なく、年金以外にアルバイトやパートなどの収入がある事が条件になっているところがほとんどです。

 

年金に加えて安定した他の収入があれば申し込みが可能で、安定した収入とはアルバイトなども含まれます。

 

年齢制限がある

また、年金受給者がクリアしなければならない条件に年齢制限があります。消費者金融の場合、上限年齢は69歳、70歳まで申し込みが可能ですが、銀行カードローンの場合は上限65歳というところが多く、年金受給者が利用できるのは消費者金融になります。

 

大手消費者金融の融資条件は年金収入だけでなく、では融資をしているところはほとんどないので、実際のところ年金受給だけの方がカードローンを利用するのは厳しく、「プロミス」や「アコム」「アイフル」などは年金受給者は申込できません。

 

年金受給だけで申し込みが出来るカードローン

年金受給だけで申し込みが出来るというカードローンはスルガ銀行の「したく」、じぶん銀行のカードローンなら申し込みが可能です。

 

スルガ銀行したく

スルガ銀行の「したく」はゆうちょ銀行から申し込みをするカードローンです。

 

申込対象者 お申込時の年齢が満20歳以上70歳以下で、安定した収入がある方
利用方法 専用のローンカードを発行、全国の提携ATM・CDでご利用可能
資金用途 ご自由(事業性資金は除く)
利用限度額 10万円~500万円(初回300万円まで)

※50万円超のお申込みには、収入確認資料のご提出が必要となります。
※定期的に収入確認資料のご提出をお願いする場合がございます。

契約期間 1年毎の自動更新
利率 年7.0~14.9%(左記範囲内でスルガ銀行が決定します)
遅延損害金 年利19.5%

 

利用可能年齢が70歳以下となっている事や、パートやアルバイトはもちろん、年金受給者でも申し込みが可能なカードローンとなっています。

 

「したく」はゆうちょ銀行に口座を持っている事が条件ですが、スルガ銀行に直接問い合わせをして申込する事も出来ます。

 

自分銀行カードローン

じぶん銀行カードローンは、収入が年金受給だけという年金受給者でも申し込みが可能です。

 

利用条件
  • 契約時の年齢が満20歳以上70歳未満
  • 安定継続した収入のある方

    ※パート、アルバイト、自営業、年金受給者も可能

  • アコム(株)の保証を受けられる方

    ※外国籍のお客さまは永住許可が必要です。

利用用途 原則、自由(事業性資金は除く)
融資限度額
  • au限定割 誰でもコース:10万円以上800万円以内
  • au限定割 借り換えコース:100万円以上800万円以内
利用期間 1年(原則として、審査のうえ自動更新します。)
借入利率 通常:2.2%~17.5%(年率)
  • au限定割 誰でもコース:2.1%~17.4%(年率)
  • au限定割 借り換えコース:1.7%~12.5%(年率)

※借入利率は変動金利です。金融情勢などによって予告なく変更する場合があります。

遅延損害金 年利19.5%

 

多くの銀行カードローンの利用上限年齢が65歳までというカードローンが多いですが、じぶん銀行カードローンは、69歳まで利用が可能です。

 

まとめ

年金受給だけで生活をしている方がカードローンを利用することはかなり厳しくなります。しかし、アルバイトやパートをしていれば、「安定した収入がある」という条件はクリアできますが、ネックになるのが年齢制限です。

 

消費者金融の場合は69歳まで、銀行カードローンの場合は65歳までと言うところが多く、年金以外に収入があっても、年齢制限ではねられてしまいます。ですから、年齢が70歳に近い人や超えている方、年金だけで生活をしている方は、この「年金担保融資制度」がおすすめです。

 

ただ、申込から融資までに時間がかかるので、前もってお金が必要だとわかっている時は、早めに申し込みを済ませておく事をおすすめします。